くりこみ可能な理論(読み)くりこみかのうなりろん

世界大百科事典(旧版)内のくりこみ可能な理論の言及

【くりこみ理論】より

…これはあるエネルギーでの散乱振幅を,他のエネルギーでの異なった相互作用定数をもった散乱振幅に結びつけるもので,強い相互作用にこれを適用することによって電子,陽子の大角度の非弾性散乱の解析に重要な役割を果たした。さらに重要な発展としては,電磁相互作用と弱い相互作用を統一する理論がくりこみ可能な理論(いくつかの物理定数の中に発散をおしこめてしまえる理論)であることが示されたことがあげられ,これによって弱い相互作用の高次効果も不定性なしに計算できるようになった。強い相互作用の理論として考えられるカラーゲージ理論もくりこみ可能な理論であり,重力の問題は未解決であるが,くりこみ可能性は物質のあらゆる相互作用を記述する理論の共通の性質ではなかろうかという期待も生じている。…

※「くりこみ可能な理論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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