世界大百科事典(旧版)内の《クリスタベル》の言及
【韻律】より
… 以上述べたような韻律法の知識は19世紀までは,厳守されなかったにしても,認められていた。コールリジは,《クリスタベル》という詩を新しい規則の上に組み立てた。それは行あるいは音歩のシラブルの数は異なるが,アクセントは各音歩に一つ,各行に四つあるので,規則正しい律動を保っていると主張している。…
【コールリジ】より
…これは〈超自然詩〉の新ジャンルを開拓した。これに属する詩に,《クブラ・カーン》(1798執筆,1816刊)や《クリスタベル》(1797‐1801執筆,1816刊)がある。前者は楽園の原型イメージをもつフビライの宮殿と庭を詩人が想像力で描いた幻想詩であり,後者は純真無垢なクリスタベルが魔性の女ジェラルディーンに誘惑される堕罪がテーマの未完の怪奇詩である。…
※「《クリスタベル》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」