クレハロン(読み)くれはろん

世界大百科事典(旧版)内のクレハロンの言及

【化学繊維】より


[ポリ塩化ビニリデン系]
 1940年にアメリカのダウ・ケミカル社でサランSaran(商標)として工業化された古い合成繊維。クレハロンKurehalon(商標)もこれに属する。塩化ビニリデン85重量%,塩化ビニル13%およびアクリロニトリル2%を共重合させた,主として塩化ビニリデン単位から成る共重合体を溶融紡糸して作られる。…

【サラン】より

…1940年にアメリカのダウ・ケミカル社が,塩化ビニリデンを重合させたポリ塩化ビニリデンCH2-CCl2n(重合度nは約200)をサランという商標で市販しはじめた。ベロンVelon(アメリカ),クレハロンKrehalon(日本)もサランと同じ化学構造の繊維の商標である。実際にサランは,85%(重量)の塩化ビニリデン,13%の塩化ビニルおよび2%のアクリロニトリル単位から成る共重合体である。…

※「クレハロン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android