世界大百科事典(旧版)内のクロディウス,P.の言及
【ミロ】より
…共和政末期のローマの政治家。ポンペイウスの勢力をバックにクロディウスP.Clodiusの民衆扇動を妨害すべく前57年の護民官に就任,以来両者の率いる暴徒,剣奴(グラディアトル)団の街頭衝突により首都は数年間混乱に陥った。訴訟戦の末プラエトルとなってからはコンスル職をねらってポンペイウス派を離脱。…
【ローマ】より
…元老院の立てた皇帝ペルティナクスは親衛隊に殺され,各地の軍隊は69年の〈四帝年〉のときのように,次々と皇帝を挙げた。ブリタニアでクロディウス・アルビヌス,シリアでペスケンニウス・ニゲル,そしてパンノニアでセプティミウス・セウェルスが挙げられ,このうちセプティミウス・セウェルスがローマを占領して競争者を倒し,セウェルス朝の開祖となった。彼の統治(193‐211)は,軍隊にのみ基礎を置く軍事政権で,元老院はほとんど無視した。…
※「クロディウス,P.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」