世界大百科事典(旧版)内のクロール,J.の言及
【大氷河時代】より
…それは,氷成堆積物が同じ時代のものであり,終堆石が氷床の中心にむかってしだいに新しくなるように配列されていることが多いので,氷床の小規模な前進(拡大)・後退(縮小)があったとしても,全体としては氷床が1回だけ拡大し,それがしだいに消滅していった,という主張である。それに対してギーキーは,氷河時代の天文学的な要因説についてクロールJ.Crollが1864年に公表した多氷河作用の存在を最初に支持した。それは,地軸の傾きの変化(歳差運動)の周期と地球軌道の形の変動で,どちらかの半球に寒冷化が生じるというもので,北半球では1回以上の氷期が間氷期をはさんで存在したことを述べたものである。…
※「クロール,J.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」