世界大百科事典(旧版)内のクローン老化の言及
【老化】より
…このような生物は,不適当な環境条件の中で栄養がとれなくなるとか,捕食されたり,致死的な突然変異でも起こらないかぎり,死ぬことはない。 単細胞生物のなかでも,やや複雑な細胞構造をもち,多細胞的性質を示すセンモウチュウの仲間,例えばゾウリムシなどでは,分裂を続けているとやがて繁殖力を失い,自然老化して死を招く(クローン老化)。これらの単細胞動物は,増殖能力が低下する前に2匹が接合して互いに核を交換したり,1匹の細胞の中で生殖にかかわりをもつ核が2個できて融合する有性生殖の方式をとることによって老化から免れている。…
※「クローン老化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」