世界大百科事典(旧版)内のクワンの言及
【イネ(稲)】より
…イネに男性と女性とがあって,子稲は,両者の婚姻によって誕生するというわけだが,東南アジアには,こうしたイネを擬人化する思想がかなり普及している。タイを中心にインドシナ半島の中央部の平地に住むタイ族のあいだには,クワンと呼ばれる観念が発達している。クワンとは人間の体に宿る生霊のことで,この霊魂が体内に落ち着いているあいだ,人々は健康と幸福を保つことができるが,ひとたび体を離れると病気になると信じられている。…
※「クワン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」