グラーフろ胞(読み)ぐらーふろほう

世界大百科事典(旧版)内のグラーフろ胞の言及

【グラーフ】より

…オランダの医師,解剖学者。1660年代,ライデン大学ではF.シルビウス,ホールネJ.van Horne(1621‐70)らの下で動物の生体解剖に基づく生理学実験がさかんに行われており,グラーフは,J.スワンメルダムN.ステノらとともにこれに参加。《膵液の性質と利用に関する医学研究》(1664)では消化液研究の新しいテクニックを開発,紹介した。また《雌性生殖器研究》(1672)ではグラーフ濾胞Graafien follicleを卵細胞と誤認して紹介,卵原説,精原説論争に物的根拠を提供した。…

【卵巣】より

…動物において卵の形成を行う器官。雌雄異体の動物では雌個体に,雌性生殖腺として存在する。雌雄同体の動物では,精巣とは独立した器官として存在する場合と,両性腺hermaphroditic gland(卵精巣ともいう)として,同一の器官に精巣と共存している場合とがある。両性腺は,軟体動物の腹足類や斧足類,脊椎動物では魚類にその例が認められるが,一般に卵巣機能と精巣機能が同時に発現することはまれで,個体の発達段階に応じて,精巣機能が先に現れ後に卵巣として機能を開始する場合(雄性先熟),逆に卵巣機能が先行して,精巣機能が後から現れる場合(雌性先熟)が多い。…

※「グラーフろ胞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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