世界大百科事典(旧版)内のグレゲリーアの言及
【ゴメス・デ・ラ・セルナ】より
…1936年の内乱勃発により,ブエノス・アイレスへ渡り,その地で没した。若いときから嘱望されていた文学的才能は,生涯に100冊近く発表されることになる小説,随筆,伝記など多方面においていかんなく発揮されたが,最大の功績は〈グレゲリーアgreguería〉という特異な短文の表現形式の創造である。〈夜が打つ脈搏はかるコオロギや〉などに見られる鋭い自然観察眼は,日本の俳人のそれを思わせるが,彼自身の定義によれば〈諧謔(かいぎやく)と隠喩の総合〉の所産なのである。…
※「グレゲリーア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」