世界大百科事典(旧版)内のケイコニヤルの言及
【足入れ】より
…このアシイレでは一般に当事者の意志は無視され,実質的仲人を必要とし,アシイレによって実質的婚姻関係が開始されるが公的な認知を意味しないのである。同系の習俗と考えられる対馬のケイコニヤルなどの場合は,性関係をともなう相互的な男女の選択期間を意味し,結果として解消することがあっても相互(ことに女性)に不利な状況とならないなどから,ここでは婚前の性交渉の自由や当事者の自主性を容認する場と考えることもできよう。アシイレを行う婚姻はいずれも終局的には夫方居住(嫁入り)の形をとり,妻は夫方集団に受け入れられる。…
※「ケイコニヤル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」