世界大百科事典(旧版)内のケインズ主義の言及
【ケインズ革命】より
…このような生産過程の固定性と金融資産の流動性との間に存在する緊張関係が,市場価格と実質価値の乖離(かいり)を通じて現代資本主義における経済循環のプロセスを著しく不安定なものとし,金融市場における恐慌の発生が必然的なものとなり,それは経済全体に波及して,全般的な経済的停滞をひき起こし,非自発的失業が一般的な状況となるということを説いた。ケインズはさらに,このような景気循環を安定化し,完全雇用を実現するためには,政府による積極的な介入が必要であると考え,のちにケインズ主義と呼ばれるようになった,財政・金融政策のプログラムを追求したのである。【宇沢 弘文】。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」