世界大百科事典(旧版)内のゲザルの言及
【チベット族】より
…ケサルをはじめ叙事詩を語り歌う芸人も少数ながら復活している。ケサルを伝承する地域は広く,モンゴルでは〈ゲザル〉として伝えられるほか,中央アジア,パキスタン北部,ネパール,ブータンに広がり,歌唱の様式は多様であり,チベット音楽圏をケサル文化圏と呼ぶことも可能である。民間で使用される楽器は,弦鳴楽器ダムニェンがもっとも広範に使用されるほか,漢族の影響を受けたと考えられる琵琶やギョーマンあるいはヤンチェン(揚琴),ティリン(笛)が用いられる。…
※「ゲザル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」