世界大百科事典(旧版)内のゲルゼ遺跡の言及
【ゲルゼ文化】より
…エジプト先王朝時代末期の金石併用期文化で,ナカーダII文化とも呼ばれる。ナイル下流のゲルゼGerze遺跡にちなんで名づけられた。バダーリ文化,アムラ文化の延長上に位置し,地域はアムラ文化より南北に拡大している。アムラ文化末期に変容を遂げた村落共同体は,前4千年紀の後半にノモスの中心となる町へと成長していった。彩文土器や波状把手付土器,注口土器等に特色がある。石器加工技術は頂点に達し,押圧剝離技法によるみごとなフリント製ナイフが作られた。…
※「ゲルゼ遺跡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」