世界大百科事典(旧版)内のゲルマン文化の言及
【バロック美術】より
…しかし,現象的に見れば,これは17世紀にローマで栄えた諸要素の北方的展開であって,バロック美術の広い流れの中に位置づけるべきであろう。17世紀はゲルマン文化の確認の時期にあたり,ドイツでは,カラバッジョ主義の明暗効果をとり入れ,これにロマン主義的抒情性を結びつけてすぐれた宗教画を描いたエルスハイマーが傑出している。これは,ゲルマンの精神とラテンの形式との幸福な結合であった。…
※「ゲルマン文化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」