世界大百科事典(旧版)内のコイサン人種の言及
【アフリカ】より
…サンは隣接する牧畜民コイ・コインとともにカラハリ砂漠に住み,言語的に吸打音(クリック)という舌打ち音をもったコイサン語族として扱われているが,人種的には身長151~157cm,皮膚は黄色,髪は黒く,顔は扁平で,目がつりあがり,頭型は中頭(頭指数75~77),やせた体つきで,女性は臀部に脂肪の塊をもつ脂臀(しでん)(ステアトピジー)の形質を遺伝している。彼らをコイサン人種と呼ぶこともある。他方,ピグミーはネグリロNegrilloとも呼ばれ,身長137~159cmの短身,皮膚は黄褐色ないし淡褐色で,目の色は褐色,頭型は短頭にちかい中頭(指数79),胴長短足,体毛があり,鼻根がへこんだ顔つきである。…
【ニグロイド大人種】より
…赤道森林に住むネグリロ人種は低身長,淡褐色,毛深く,極度に広鼻である。カラハリ砂漠を中心に住むコイサン人種は,低身長,黄褐色の皮膚,縮毛など特異な形質をもつ。デカン半島の主要人口はメラノ・インド人種またはドラビダ人種と呼ばれ,黒人的特徴に,波状毛,正顎,頤(おとがい)の発達,血液型のRh-の存在など,白人要素が加わっている。…
※「コイサン人種」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」