世界大百科事典(旧版)内のコクショクトコンの言及
【トコン(吐根)】より
…古くから南アメリカの現地民がアメーバ赤痢治療に使用していたが,ヨーロッパでは17世紀末にオランダの医師エルベシウスがこれを用いてルイ14世の王子らを治療して以来,赤痢や下痢の特効薬として広まった。 トコンのほかに薬用で吐根として利用されるものにコロンビア原産のカルタゲナトコンC.acuminata Karst.,グアテマラからボリビアに分布するコクショクトコンC.emetica Pers.がある。属は異なるがアカネ科でブラジル原産のRichardia scabra L.の根も吐根(英名false ipecac)として利用される。…
※「コクショクトコン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」