コクトカクシ(読み)こくとかくし

世界大百科事典(旧版)内のコクトカクシの言及

【朝鮮演劇】より

…仮面劇が終わると不浄をきらって,使用した仮面をかがり火に投じて焼きすて,行事のつど新しく作り直した。 仮面劇の大部分が農民ら非職業的な演技者によって継承されたのに対して,コクトカクシなどとよばれる人形劇は,ナムサダン(男寺党)とよばれる職業的な放浪芸人集団によって伝承されてきた。人形劇の主題はおおむね仮面劇と共通するが,場面を8幕に分け,人間を食うウワバミや小便をする丸裸の男性の人形が登場するなど,いっそう自由奔放である。…

【男寺党】より

…その主なレパートリーは農楽(のうがく)(ノンアク),皿回し(ボナ),とんぼ返り(サルパン),綱渡り(オルム),仮面舞劇(トッボギ),人形劇(トルミ)などで,才人(ジエイン),広大(クワンデ)(賤民芸能集団)らの歌舞百戯の伝統を継承している。彼らの仮面舞劇は山台都監系の演劇に比べて,上層階級に対するもっとも鋭い風刺とパロディをあらわしており,とくに現存の唯一の民俗人形劇であるコクトカクシは,彼らによって今日まで伝承されてきた。朝鮮演劇【李 杜 鉉】。…

※「コクトカクシ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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