世界大百科事典(旧版)内のコブザーリの言及
【ドゥムカ】より
…ドゥムカはスラブ共通語のドゥーマduma(思い)の指小辞。ウクライナでドゥーマは盲目の吟遊歌人コブザーリkobzar’が,バンドゥーラbandura(トルコ名をコブザkobzaというリュート型撥弦楽器)を弾きながら歌う叙事詩で,現在も残存している。ドゥムカはまずポーランドで用いられ始め,モニューシュコやショパンの歌曲にみられる。…
【シェフチェンコ】より
…自由の身になって美術アカデミーに入り,ブリュローフに師事した。アカデミー在学中の40年に,郷土と民衆に寄せる深い愛を歌った詩集《コブザーリ(吟遊詩人)》を発表,ウクライナの国民詩人としての地位を確立した。47年自由で民主的な全スラブ民族の団結を目指す秘密結社〈キリル・メトディウス団〉の一員として逮捕され,一兵卒として10年間流刑生活を送るという試練にあったが,反帝政,反専制の態度をくずさず,抑圧されたウクライナ人の悲しみを歌い続けた。…
※「コブザーリ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」