世界大百科事典(旧版)内のコブデン条約の言及
【最恵国待遇】より
…前者は,相手国に対して無条件にただちに最恵国の待遇を与えるのに対して,後者は,相手国がなんらかの反対給付を提供する場合に限ってこれと等しい利益または待遇を与えるものである。1860年,英仏間で結ばれた英仏通商条約(コブデン条約)以来,無条件主義が一般化し,自由貿易促進のための最恵国待遇の役割が評価されるようになった。1960年代に入ると,発展途上国の間で,最恵国待遇は国際社会における経済的弱者に対する差別を内包するものだという不満の声が表面化するようになり,64年の国連貿易開発会議(UNCTAD(アンクタツド))以来,一般特恵制度を主張するに至っている。…
※「コブデン条約」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」