世界大百科事典(旧版)内のコラール前奏曲の言及
【コラール】より
… コラールは,いっさいの伴奏をもたない多節形式の単旋律歌曲が原型であり,それだけにさまざまに手を加えた芸術的編曲を生み出す母胎となった。オルガン用のコラール前奏曲Choralvorspiel,曲中にコラールをちりばめたカンタータ,受難曲,オラトリオなどの諸形式の中で,コラールはドイツ福音主義教会音楽の発展の礎石となった。なかでもバッハは,簡素な4声体の和声付けから壮麗なコラール・ファンタジーChoralfantasieに至るまで,模範的な編作の技法を示した。…
【前奏曲】より
…J.S.バッハ《平均律クラビーア曲集》の例は有名である。(3)礼拝などの前に奏される短い楽曲で,コラール前奏曲(コラール)などはその例である。(4)序曲の一種。…
※「コラール前奏曲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」