世界大百科事典(旧版)内のコルチゾルの言及
【海産魚】より
…海水域にすむ魚の総称。淡水魚に相対する語で,海水魚ともいう。外洋,沿岸,内湾,河口,鹹水(かんすい)湖,また表層,中層,底層,また深海,岩礁,サンゴ礁,藻場など,種類によってすむ場所はさまざまであり,また成長に伴い,あるいは季節により,それらの間を回遊するものも少なくない。種類数も淡水魚に比べて著しく多いが,産業的にも漁業,養殖業を含め日本の魚類総生産量のおよそ98%を海産魚が占める。 海水中には塩化ナトリウムをはじめさまざまな無機塩類が含まれ,沿岸水ではやや少ないが,外洋水では塩類総濃度がおよそ3.5%に及ぶ。…
【遡河魚】より
…これに対して魚は海水を飲んで腸から水を吸収し,過剰の塩類はえらの塩類細胞から排出し,また尿中にも捨てている。これらは主として間腎腺(高等脊椎動物の副腎皮質に当たる)から分泌されるホルモンのコルチゾルによって調節されている。降河回遊をする魚類は,これに先だって海水中での浸透圧調節が可能となるような準備をし,間腎腺でのコルチゾルの生産も活発になる。…
【副腎皮質ホルモン】より
…副腎皮質から生成・分泌されるステロイドホルモンの総称で,同じ作用をもつ合成物質を含めてコルチコイドcorticoidまたはコルチコステロイドcorticosteroidともいう。副腎皮質ホルモンには,糖質コルチコイド(グルココルチコイドglucocorticoid)であるコルチゾール,コルチゾン,鉱質コルチコイド(ミネラルコルチコイドmineralocorticoid)であるアルドステロン,副腎性アンドロゲンであるデヒドロエピアンドロステロン,アンドロステンジオンなどがある。…
※「コルチゾル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」