世界大百科事典(旧版)内のコルドゥス,V.の言及
【生薬】より
…またアラビア独自の発展をみた分野に錬金術があるが,これは後世の化学の基礎となった。 ルネサンス期のコルドゥスV.Cordus(1515‐44)により最初の薬局方《Dispensatorium》がつくられ,1546年に出版された。これは17世紀まで各国で版を重ねたが,植物性生薬246品目,417処方が記載されている。…
【本草学】より
…その後,13世紀のアルベルトゥス・マグヌスの《植物論De vegetabilibus》を除けばめぼしい業績はなかったが,16世紀に至ってディオスコリデスの追加訂正の形でブルンフェルスO.Brunfels,フックスL.Fuchs,クルシウスC.de Clusiusらの植物の図解が次々と世に出たほか,16世紀末にはA.チェザルピーノの《植物学De plantis libri》がまとめられた。コルドゥスV.CordusやボーアンG.Bauhinらが薬物学としての植物学を大成させていくのと並行して,17世紀末から18世紀初頭にかけて,レイJ.RayやトゥルヌフォールJ.P.de Tournefortが種や属の概念を確立し,18世紀のリンネによる近代植物学への基礎固めが始められることになる。 日本の本草学は中国から輸入された。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」