コレステロール胆石(読み)これすてろーるたんせき

世界大百科事典(旧版)内のコレステロール胆石の言及

【胆汁】より

…ほかにわずかのタンパク質を含んでいる。胆汁中でコレステロールは,胆汁酸とレシチンによって構成されるミセルという溶存機構により溶解しているが,コレステロールの量が多くなるか,これを溶存するに必要な胆汁酸の量が減少すると,この溶存機構が破綻し,結晶として析出するため,コレステロール胆石が形成されやすくなる。無機物としてはナトリウム,塩素などのほか,炭酸水素塩その他が含まれている。…

【胆石】より


[種類と成因]
 胆石の主要成分として,コレステロールビリルビン(胆汁色素),カルシウム(石灰),脂肪酸などがある。それらの構成成分によって,コレステロール胆石,ビリルビン・カルシウム(色素石灰)胆石などと呼ばれ,この両者と両者の混合・混成されたコレステロール・色素石灰胆石(混成石の一種)の3種が主要な胆石である。そのほか,2種類以上の胆石の組合せからなる合併胆石,成分が明確にされていないが色調から黒色胆石と呼ばれるものなどがある。…

【胆囊】より

… 胆囊の病気として最も多いものは胆石であり,そのほか胆囊癌,胆囊炎などが問題となるが,癌や炎症の多くは胆石に合併しておこることが多いので,胆囊の病気の中心は胆石症といえる。胆囊にみられる胆石の種類はコレステロール胆石,胆汁色素胆石,脂肪酸カルシウム石,炭酸カルシウム石などであるが,最も頻度の高いものはコレステロール胆石である。そして,この胆石はほとんど胆囊の中でのみ形成され,胆汁色素胆石などが胆管においても形成されることと対照的に,その形成には胆囊が必要であることが定説となっている。…

※「コレステロール胆石」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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