コンブ・グルナル洞窟(読み)こんぶぐるなるどうくつ

世界大百科事典(旧版)内のコンブ・グルナル洞窟の言及

【旧石器時代】より

… 1856年,ドイツ南西部にあるネアンデルタール(タールは〈渓谷〉の意)の洞窟から偶然に1個の化石人骨が発見され,その名前をとってネアンデルタール人という名前が生まれたのだが,その後ヨーロッパ,西アジア,北アフリカなどから発見されたネアンデルタール人の遺骸の数は実に150体以上に達している。ヨーロッパのムスティエ文化人は彼らの間に死者が出たときに穴を掘って埋葬したといわれてきたし,最近では前記のコンブ・グルナル洞窟から楕円形の穴の中に埋葬して,その上に丸い石を配置した例が報告されている。イラクのクルディスターンにあるシャニダール洞窟からは1960年に9体のネアンデルタール人骨が発掘されたが,それらのうち4体は落石による事故死,他の4体は埋葬されたものと判定された。…

※「コンブ・グルナル洞窟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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