世界大百科事典(旧版)内のゴダード宇宙飛行センターの言及
【ゴダード】より
…しかし26年3月16日には,マサチューセッツ州オーバーンで,わずか2秒半ながら石油と液体酸素を用いた世界最初の液体ロケットの打上げに成功,この後,30年代にはグッゲンハイム財団の援助により,ニューメキシコ州ロスウェルで数多くの打上げ実験を行い,35年には液体ロケットとしては初めて音速を超えることに成功した。彼の開発した各ロケットサブシステムは,今日でも数多く用いられており,60年代前半にNASA(ナサ)はその業績をたたえ,彼の残した200以上の特許を買い上げるとともに,その研究所の一つを彼にちなんでゴダード宇宙飛行センター(メリーランド州グリーンベルト)と命名した。【川口 淳一郎】。…
【NASA】より
…NACAは20年にバージニア州にラングレー研究センターを開設し,さらに39年カリフォルニア州にエームズ研究センター,40年オハイオ州にルイス研究センターを設立したが,これらの研究センターはNASAに引きつがれてもっぱら研究に重点をおいた活動をしている。NASAが発足してからは,58年メリーランド州にスペースセンターが発足,これは翌59年アメリカのロケットの先駆者R.ゴダードの名を冠してゴダード宇宙飛行センターと呼ばれるようになり,無人衛星計画と宇宙船追跡などの業務を主として実施することになった。60年にアラバマ州の陸軍ミサイルセンターがNASAに移管されてマーシャル宇宙飛行センターとなり,このセンターはW.vonブラウンに率いられ,有人飛行技術の開発を担当,長い間NASA最大のセンターであった。…
※「ゴダード宇宙飛行センター」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」