世界大百科事典(旧版)内のゴミ戦争の言及
【ごみ】より
…その処分方法もずさんであったため,埋立地元の住民によるごみ投棄反対の住民運動も各地で起こり,清掃事業はまさに四面楚歌ともいうべき苦境に立たされるケースが続発した。そうした中で71年には当時の美濃部東京都知事が都議会で〈ゴミ戦争〉を宣言,ひっ迫した実態の深刻さとごみとの戦いの重要性を象徴するこの言葉は全国的に広がっていった。もっとも,これに先立つ1970年末のいわゆる公害国会では他の公害関係法とともに現行の廃棄物処理法が成立,このもとで既述のごとく汚物の概念は廃棄物のそれに発展するとともに,廃棄物を適正に処理し,および生活環境を清潔にすることにより,生活環境の保全および公衆衛生の向上を図る観点から関係各者の責務が確立されている。…
※「ゴミ戦争」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」