世界大百科事典(旧版)内のゴルトシュタイン,K.の言及
【全体論】より
… 他方,人間の心的機能について,それらは脳の各部分がつかさどっているとする大脳定位説(局在論)が現在も有力であるが,失語症の研究から局在論に疑問が投げかけられている。この場合の全体論はGanzheitstheorieと呼ばれるものでフルーランスPierre Flourens(1794‐1867)からゴルトシュタインKurt Goldstein(1878‐1965)まで有力な見解をなしており,哲学的にはベルグソンやベルリン学派のゲシュタルト心理学者たちによって表明されている。彼らはいずれも要素論的な心理学に対して批判的立場を取り,メロディやパターンなど要素に還元できない〈ゲシュタルト知覚〉の重要性を指摘した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」