世界大百科事典(旧版)内のササ属の言及
【クマザサ】より
…日本の特産で,野生のクマザサは京都の大原や鞍馬に見られる。 クマザサの属するササ属Sasaは,熱帯域で主として分化したタケ類のなかではもっとも北の寒冷な地域に適応し,小型化したもので,日本の温帯林の林床を特徴づけるものである。日本と近接した朝鮮やサハリンに数十種があり,中国の四川と広東省に2種が知られている。…
【ササ(笹)】より
…稈(かん)は低く多くは2m以下,節から出る枝も少数で,それに比較的大型の葉をつける。植物学的にはササ属Sasaのほかに,カンチク属Chimonobambusa,メダケ属Pleioblastus,ヤダケ属Pseudosasa,スズダケ属Sasamorpha,アズマザサ属Arundinariaなどの数属を含み,常緑であるが,種によっては葉の周辺部が冬には白色となって隈の入るものや,大部分の葉を落とすものもある。 ササは熱帯にはほとんど見られず,東アジアの暖帯以北,むしろ温帯や亜寒帯に多く分布している。…
※「ササ属」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」