世界大百科事典(旧版)内のサトラペスの言及
【サトラップ】より
…ペルシア帝国の州総督の称号。サトラップの語源であるギリシア語のサトラペスsatrapēsは,〈帝国守護者〉を意味する古代イラン語クシャスラパーワンkhshathrapāvanに由来する。キュロス2世のときに征服地の管理のために置かれ,ダレイオス1世の行政改革において制度化された。…
【シリア王国】より
…全国土は原則的には王の所有に帰したが,かなりの部分(とくに小アジア)では土侯,都市,神殿がセレウコス朝の宗主権を認めながら自治権を含む諸特権をもち,王朝の支配が不安定な時期にはしばしば独立状態になった。その他の地域はペルシアの制度を踏襲して総督領(サトラペイア,サトラップ)に分かち(前3世紀前半で20あまり),総督(サトラペス)が統治した。生産の主たる担い手はラオイ(農民)と呼ばれる人々であった。…
※「サトラペス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」