サバルタン研究(読み)さばるたんけんきゅう

世界大百科事典(旧版)内のサバルタン研究の言及

【サバルタン・スタディーズ】より

…従属的諸集団は,グラムシの用語を借りてサバルタンと呼ばれた。マルクス主義歴史家たちの始めたサバルタン研究が,プロレタリアートではなく,サバルタンという範疇を用いたのは,インド国民史の本流から黙殺されてきた集団が多様なあり方をしており,プロレタリアートといった範疇では包摂しきれなかったためだと考えられる。たとえば,サバルタン研究が集中して主題としてきた部族は,既成のマルクス主義史学では扱いがたいへん困難だったのである。…

※「サバルタン研究」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む