世界大百科事典(旧版)内のサピンダの言及
【婚姻】より
…配偶者は(1)同じバルナ(カースト)に属し,(2)異なったゴートラ(氏族)の者でなければならない。(3)サピンダsapiṇḍa親とよばれる近親者は避けられ,その範囲はふつう自分を含めて数えて父方5代母方3代にさかのぼる者から生まれた子孫である。このほか,南インドとちがって,北インドでは同じ村落の者と婚姻しないといったような,各地方・各カーストの慣習がある。…
【ヒンドゥー教】より
…これは本来バラモンの制度であるが,王族,庶民にも受け入れられ,同一のゴートラに属するものの間の結婚を禁止している。他方カースト制度は族内婚を規定しているが,サピンダすなわち父の家系で7代,母の家系で5代以内の親族の間での結婚は禁じられている。個人の一生は,生活期の制度によって,理想的には学生期,家住期,林棲期,遊行期の4時期に分けられている。…
※「サピンダ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」