世界大百科事典(旧版)内のさまよえる湖の言及
【ロブ・ノール[湖]】より
…漢代,〈塩沢〉,〈蒲昌海〉などと呼ばれ,その水が地下を経て黄河になると考えられた。19世紀末以来のヘディンやスタインらによる探検の結果,湖に入るタリム川,孔雀河の河道変化のために移動するとされ,〈さまよえる湖〉といわれたが,今日では湖域の移動は一定小範囲を超えるものではないという説が出されている。1960年代以降,両河川流域での灌漑による取水量の急増で湖への流入量が激減し,今日では塩殻におおわれた砂漠をみるのみである。…
※「さまよえる湖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」