世界大百科事典(旧版)内のサラリーマン小説の言及
【三等重役】より
…またこの小説のユーモアは中村武志(1909‐92)の目白三平物に受け継がれ,アイロニーは深められて山口瞳(1926‐95)の江分利満氏物へと展開する。《三等重役》は,戦前のユーモア小説の流れをくみながら,戦後の給与所得層の生活と心情を描いたサラリーマン小説の原点にあたる。この系譜は,今日では企業の戦士としてサラリーマンを描く城山三郎(1927‐ ),さらに国際的な視野に立つ深田祐介(1931‐ ),堺屋太一(1935‐ )らの小説へと拡大し多様化されてきている。…
※「サラリーマン小説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」