《サリバンの旅》(読み)さりばんのたび

世界大百科事典(旧版)内の《サリバンの旅》の言及

【スタージェス】より

…アメリカ民主主義の力にゆるぎのない楽天的な信念をもっていたキャプラとは対照的に,スタージェスは《七月のクリスマス》《淑女になったイブ》(ともに1941),《結婚五年目》(1942),《ハイル・ザ・コンカリング・ヒーロー》(1944),《モーガンズ・クリークの奇跡》(1944)等々で,アメリカ人の金に対する夢や英雄崇拝,乱れた選挙運動や性風俗を皮肉たっぷりに描き出し,〈戦時下のサッカリン・エンタテインメント〉(ロジャー・マンベル評)として喝采を浴びた。なかでも,社会派のシリアスな映画を撮ることを志して貧民街を探訪した映画監督が結局は人間に必要なものは笑いであると悟って単純な喜劇をつくるという《サリバンの旅》(1941)が最高傑作といわれ,ジョルジュ・サドゥールの《世界映画史》では〈彼のもっとも個性的な作品で,18世紀趣味の寓話〉と評されている。そのほか,1920年代のハロルド・ロイドの喜劇をよみがえらせたロイド最後の主演作《マッド・ウェンズデー》(1947),嫉妬深いオーケストラ指揮者がタクトを振りながら妻と間男の殺害を空想する《殺人幻想曲》(1948)などがある。…

※「《サリバンの旅》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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