世界大百科事典(旧版)内のサン・イグナツィオ聖堂の言及
【アナモルフォーズ】より
…また円蓋や天井の曲面,斜面など立体的な凹凸の面に描かれた図が下から見て正常に見えるようにするために,やはり組織的変形を要する。例えば17世紀末のA.ポッツォによるサン・イグナツィオ聖堂天井画は,聖堂内全体を一つの空間に統一するイリュージョニズムの典型であるが,特定の視点を離れると周辺の図柄は非常なアナモルフォーズとなっている。 アナモルフォーズは絵遊びとして18世紀に流行したが,その後ながく無視され,バルトルシャイティスの研究(1955,69)によって再評価された。…
※「サン・イグナツィオ聖堂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」