世界大百科事典(旧版)内のサンガ法の言及
【サンガ】より
…サンガは,ただ1人の首長(サンガラージャ)によって統轄される全国規模の統一組織である場合(タイ),複数の自立的出家教団(ニカーヤ)が並列的に存在し,それらを統一する上部機構としてのサンガ組織を欠く場合(現在のスリランカ,ミャンマーなど)など,その存在形態は一様でない。サンガの地位についても,〈サンガ法〉という国家法によりその法的資格が明示的に規定されている場合(タイ,ラオスなど)もあれば,そうでない場合もある。上座部仏教にとってサンガは不可欠の存在であり,サンガを欠いて仏教はなく,在家仏教もまたサンガの存在を前提として初めて成立するのである。…
※「サンガ法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」