世界大百科事典(旧版)内のサント・ジュヌビエーブ図書館の言及
【ラブルースト】より
…周囲の新古典主義的作風に反対して,南イタリアに点在する古代ギリシアの遺跡に強く引かれ,〈ネオ・グレコ〉と呼ばれる新しい潮流をつくり出した。若い頃は長老たちの占める美術アカデミーとそりが合わず,仕事も少なかったが,後にパリのサント・ジュヌビエーブ図書館Bibliothèque Sainte‐Geneviève(1850)やビブリオテーク・ナシヨナル(1875)を設計する。ともに外部を簡素な構成とする反面,内部には鋳鉄や鉄骨を大胆に用い,明敏で軽快な空間をつくり上げた。…
※「サント・ジュヌビエーブ図書館」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」