サンドビー,P.(読み)さんどびー

世界大百科事典(旧版)内のサンドビー,P.の言及

【水彩】より

… 18世紀のフランス・ロココの画家ではフラゴナール,ロベールなどがすぐれた水彩を残しているが,ワトー,ブーシェは水彩には手をそめなかった。ルイ16世時代(1774‐92)に水彩はようやく独立のジャンルとして王立絵画・彫刻アカデミーでも認められたが,水彩の黄金時代を現出したのは,何よりも18世紀後半から19世紀にかけてのイギリスで,カズンズ父子,サンドビーPaul Sandby(1725か26‐1809),T.ガーティンなど水彩の専門画家が輩出し,1804年にはロンドンに水彩画協会が設立されるなど,イギリスは一気にヨーロッパの水彩芸術の指導的立場に立った。彼らの作品の多くはいわゆる地誌的,名所絵的性格の強い風景であったが,コンスタブル,とりわけターナーが出るに及んで水彩は油彩とは別個の独立したジャンルとしてその頂点に達した。…

※「サンドビー,P.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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