《サン・ペドロ号の遭難》(読み)さんぺどろごうのそうなん

世界大百科事典(旧版)内の《サン・ペドロ号の遭難》の言及

【カズンズ】より

…シカゴで生まれ,ニューヨークで育ったが,ハーバード大学在学中からすでに小説を書き,現代社会のさまざまな様相を伝統的な写実文体で重厚に描いたが,個人の営為よりも社会の力に重点をおく保守主義が根底にあり,アメリカ文学における異色の存在として注目された。《サン・ペドロ号の遭難》(1931)では海難事故と船員,《最後のアダム》(1933)では医師,《同胞》(1936)では教会,《正しき者と不正なる者》(1942)では法律の世界,ピュリッツァー賞を得た《儀仗兵》(1948)では第2次大戦中の南部の空軍基地を背景に軍隊組織と人種差別の問題,を描いた。その後,1957年には《愛に憑かれて》を発表,保守的ながら精密な愛欲描写が賛否両論をよび,彼の作品としては珍しくベストセラーになった。…

※「《サン・ペドロ号の遭難》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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