世界大百科事典(旧版)内のサン・ミヤンの注記の言及
【スペイン語】より
…8世紀初頭になると,西ゴート王国の衰退につけこんだ北アフリカのイスラム教徒が南方から半島に侵入して来て,文化的に高度なイスラム王国をつくり上げるが,言語的には,スペイン語は,彼らの話していたアラビア語から数多くの名詞を借用こそしたものの,音韻的にも文法的にもなんら影響を受けるところがなかった。現存するスペイン語最古の文献は,ログロニョ県サン・ミヤン・デ・コゴーヤの修道院で見つかった〈サン・ミヤンの注記〉である。これは古典ラテン語の文章の欄外に,修道士たちによって当時のスペイン語で走り書きされた注記で,977年のものと鑑定されている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」