世界大百科事典(旧版)内のサーチャージ方式の言及
【多目的ダム】より
…この相反する両者の要求を加味して,多目的ダムの貯水池水位については,一般に制限水位方式が採用されており,洪水期と非洪水期とで異なる水位操作を行って対処している。この方式は一般に6月から9月までを洪水期とし,その間は洪水調節最優先の水位操作をするもので,洪水期にのみ治水容量(洪水調節容量)を確保する方法(図1‐a)と,非洪水期にも洪水調節容量を確保しておくサーチャージ方式(図1‐b)とがある。両者とも洪水期は洪水調節容量をつねに確保して洪水流量の流入に備えておくために,貯水池水位を下げておくので,洪水期には利水容量はその分だけ少なくなる。…
※「サーチャージ方式」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」