世界大百科事典(旧版)内のサーリー陶器の言及
【イスラム美術】より
…彩画陶器のタイプとしては,白地に黒紫,赤褐色でアラビア文字,花鳥,幾何学文様を表現した単純明快なタイプ,これとは対照的に黄色の地に古拙な人物や鳥獣を多数,雑然と表した民窯的なタイプなどがあるが,コバルトによる藍彩は,この地方で使われていない。一般に〈サーリー陶器〉の名で知られている,もっぱら鳥とパルメットが描かれている彩画陶器が,サーリー,アーモル,ゴルガーンなどから出土している。彩画陶器の技法は11世紀に急速に衰え,これに代わって刻線文,搔落し文陶器が流行する。…
※「サーリー陶器」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」