世界大百科事典(旧版)内のザイフェルト液の言及
【殺菌剤】より
…このほかヨウ素の殺菌作用,硫酸亜鉛の殺菌収斂(しゆうれん)作用,グリセリンの局所刺激緩和作用などを利用した合剤である歯科用ヨード・グリセリンがあり,根管治療や歯肉炎などに用いられている。またルゴール液を改良した複方ヨード・グリセリン(ザイフェルト液)や,表皮で増殖する糸状菌に直接作用して殺菌するだけでなく,増殖部位を剝離(はくり)したり溶解したりする薬剤として,ヨード・サリチル酸・フェノール精などが考案され,家庭でも用いられる。(4)アルコール類 以上の薬剤よりいっそう古くから経験上使われてきた殺菌剤は,洋の東西を問わず,アルコールであろう。…
【ルゴール液】より
…1830年ころルゴールJean G.A.Lugol(1786‐1851)が考案したためこの名があるが,当時のルゴール液はヨウ素とヨウ化カリウムだけを含む水溶液であった。現在のルゴール液はこれを実際上,使用しやすく改良したもので,ザイフェルト液ともいわれる。特異なにおいのある赤褐色粘稠性の液体で,1000ml中組成は,ヨウ素12g,ヨウ化カリウム24g,グリセリン900ml,ハッカ水45ml,液状フェノール5mlおよび精製水である。…
※「ザイフェルト液」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」