《ザ・ブレティン》(読み)ざぶれてぃん

世界大百科事典(旧版)内の《ザ・ブレティン》の言及

【オーストラリア】より

…【越智 道雄】
【文化】

[文学]
 詩では,オーストラリア生れのハーパーCharles Harpur(1813‐68),ケンドルHenry Kendall(1839‐82),ゴードンAdam Lindsay Gordon(1833‐70)らが,新世界の素材をイギリス・ロマン派あるいはラファエル前派など旧世界の手法で表現し始めた。1880年文芸紙《ザ・ブレティン》の発刊とともに,これが核となって辺境開拓の苦労から生まれたエートスであるメートシップに表現を与えようとする文化ナショナリズム(写実主体)が芽生えた。この傾向はバンジョー・パターソンBanjo Paterson(1864‐1941),ローソンらの出現によって1890年代に頂点に達した。…

※「《ザ・ブレティン》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」