世界大百科事典(旧版)内のシェアウォールの言及
【超高層建築】より
…これはエレベーターや階段,便所といったサービス空間を,基準階平面の中央1ヵ所に集約し,その周囲に一定の奥行き寸法をもつ無柱の執務空間を配置する手法である。そしてこのコアは,建物の高さが増すに従って増加する風の水平力に対抗するシェアウォール(せん断壁)を,その中に効率よく配置できるという点で,構造計画においても有効な手法であった。経済の発展とともに,企業においてもそれまでの小規模の経営形態から,業務の拡大に伴う組織変更や規模拡張といった傾向をとるのが一般的となり,こうした企業や組織の内容条件の変化に対応できるセンターコア形式の平面計画は,その後アメリカにおける超高層事務所建築の原型となって今日に至っている(コア構造)。…
※「シェアウォール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」