世界大百科事典(旧版)内のシオニズム運動の言及
【イスラエル[国]】より
…正式名称=イスラエル国Medinat Yisrael∥State of Israel面積=2万0325km2―ヨルダン川西岸,ガザ,東エルサレム,ゴラン高原を除く人口(1996)=548万人―ヨルダン川西岸,ガザのイスラエル人および東エルサレム,ゴラン高原の人口を含む首都=エルサレムal‐Quds∥Jerusalem―ただし国際的承認はえられていない(日本との時差=-7時間)主要言語=ヘブライ語,アラビア語通貨=シュケルShekel西アジアの地中海東岸に位置するユダヤ人の建設した共和国。
【歴史】
19世紀の後半,主としてロシアおよび東ヨーロッパに居住していたユダヤ人の間から,前1000年ころから西暦1世紀にユダヤ教徒の王国があったパレスティナに移住し,ユダヤ人の独立国家を建設しようという運動(シオニズム運動)が興り,その後数十年間にわたって移住と建国のための運動が続けられた結果,1948年5月14日にイスラエル国の独立が宣言されるにいたったものである。したがって第2次世界大戦後に誕生した新興国の一つであるが,ユダヤ人の祖先の地にユダヤ国家を〈再興〉したという意識を持つシオニストたちは,古代イスラエル王国との歴史的つながりを強調している。…
【ロスチャイルド家】より
…19世紀から20世紀にかけてヨーロッパ金融界に君臨した国際的な財閥。ユダヤ教徒の家柄で,シオニズム運動の発展にも寄与した。フランクフルト・マム・マインで〈赤い盾Rotschild〉を家号とする両替商マイヤー・アムシェルMeyer Amschel Rothschild(1744‐1812)はヘッセン伯ウィルヘルム9世の寵を得て,その〈宮廷銀行家〉として急速に富を築いた。…
※「シオニズム運動」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」