世界大百科事典(旧版)内のシナサルナシの言及
【キーウィフルーツ】より
…名は果実がニュージーランドの象徴キーウィに似ることに由来する。しかし,もともとは中国の長江南部に自生するシナサルナシ(羊桃)の種子が1906年にニュージーランドに導入され,その実生苗から改良されたものである。日本へは64年に果実が輸入され,69年に実生苗と導入苗から初結実をみて,近年栽培面積が増加している。…
【サルナシ】より
…実生,挿木で容易にふえるが,庭木としては強い刈込みが必要である。 マタタビ属Actinidiaは東アジアを中心に20種あまりが分布するが,そのうちサルナシの近縁種には本州南部から沖縄に分布するシマサルナシA.rufa (Sieb.et Zucc.) Planch.,中国のシナサルナシA.chinensis Planch.,台湾のタイワンサルナシA.formosana Hayataなどがある。シナサルナシは大果薄皮で甘味と香気があるため,ニュージーランドで新しい果樹のキーウィフルーツとして育成・栽培されるようになった。…
【マタタビ】より
… マタタビ科Actinidiaceaeは3属約300種からなり,熱帯,亜熱帯に種類が多いが,温帯に分布するものもあり,つる性となるものが多い。この科に属するキーウィフルーツは中国原産のシナサルナシA.chinensis Planch.がニュージーランドで品種改良され,果樹に育成されたものである。【初島 住彦】。…
※「シナサルナシ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」