シナプス顆粒(読み)しなぷすかりゅう

世界大百科事典(旧版)内のシナプス顆粒の言及

【神経伝達物質】より

…神経伝達物質であることの基準としては,(1)シナプス前神経を刺激するとその終末から相当量の放出が見られること,(2)その物質をシナプス後膜に投与するとシナプス前神経刺激と同様な興奮性,抑制性の変化が現れること,(3)その物質の合成系がそのニューロン中に存在すること,(4)その物質を不活性化する機構がシナプス内に存在することなどが挙げられる。 神経伝達物質は通常,神経前膜付近にある400~500Åのシナプス顆粒(かりゆう)synaptic vesicle中に高濃度に蓄積されている。神経からの電気的刺激が神経繊維を通って神経終末部に達すると,シナプス顆粒のあるものはその内容物を素量quantumとしてシナプス間隙(かんげき)に放出する(神経伝達物質は一つ一つの分子としてではなく,一定数の分子がひとまとまりとなって放出されるが,このまとまりを素量という)。…

※「シナプス顆粒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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