《シナ大王国記》(読み)しなだいおうこくき

世界大百科事典(旧版)内の《シナ大王国記》の言及

【中国学】より

…宣教師たちは,本務遂行の必要からも,中国の事物の調査や情報の収集につとめ,その結果を教団の本部に報告した。これらの情報にしたがって,ヨーロッパに現れた中国に関する最初の書物は,1585年にローマにおいてスペイン語で出版されたアウグスティヌス会の宣教師メンドサJuan Gonzalez Mendoça(1549‐1617?)の《シナ大王国記》であり,ただちにヨーロッパの各国語に翻訳された。とくに著名なのは88年にパリで出版されたフランス訳であり,当時フランス最大の文人で哲学者でもあったモンテーニュの《随想録》にも引用されている。…

【東洋学】より

…インドで勢力争いでイギリスに敗れたフランスは,インドシナの経略に向かい,1887年に仏領インドシナを成立させるや,極東地域の研究を重視し,1900年にはハノイに極東学院を創立し,東洋学者および探検家の養成につとめ,極東全般の研究に貢献した。 極東の広大な地域を占めた中国を対象とする中国学についていえば,16世紀後半に書かれたポルトガル人J.deバルロスの《毎十年史》における中国に関する詳しい記述を別格とすると,1585年に出版されたスペイン人G.メンドサの《シナ大王国記》こそが最初の業績であり,17世紀以後はフランスのイエズス会士たちによって精力的に推進された。そして真に学問的な近代中国学の始祖と目されるのは,19世紀の学者フランスのA.レミュザとドイツのH.J.クラプロートであり,イギリスのA.ワイリーも中国に滞在して新しい知見を本国に伝達した。…

※「《シナ大王国記》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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