世界大百科事典(旧版)内のシブチャリの言及
【オニビシ】より
…御味方アイヌの一人。近世初期以来,日高地方のシブチャリ・アイヌとハエ・アイヌが互いに漁猟圏をめぐって争いをつづけていたが,1655年(明暦1)松前藩の調停工作もあって,城下松前でシブチャリの首長シャクシャインと会見し一時和睦した。しかし,その後も両者の争いはやまず,68年4月シャクシャインの奇襲攻撃にあい死亡した。…
【シャクシャインの戦】より
…1669年(寛文9)6月,北海道日高のシブチャリ(現,静内町)を拠点に松前藩の収奪に抵抗して起きた近世最大のアイヌ民族の蜂起。近世初頭以来日高沿岸部のシブチャリ地方のアイヌ(メナシクル(東の人の意)の一部)とハエ(現,門別町)地方のアイヌ(シュムクル(西の人の意)の一部)との漁猟圏をめぐる争いが続いていたが,1668年4月,ついにシブチャリ・アイヌの首長シャクシャインがハエ・アイヌの首長オニビシを刺殺するという事件に発展した。…
※「シブチャリ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」